焼けた銀杏(江島杉山神社)
March 21st, 2006杉山流鍼術の始祖、杉山検校が、将軍綱吉から拝領した宅地内に、信仰する江の島弁財天をまつったと言われる江島杉山神社。「一ツ目弁天」と呼ばれていた。[すみだハンディガイド(墨田区文化観光協会)]
この江島杉山神社には、空襲で焼けた銀杏の木が残されている。(墨田区保護樹木に指定)
かつては大木であったと思われるが、根本の方の太い幹は途中で折れるように黒こげになっており、戦後新たに芽吹いたと思われるまだ細い幹がその上に伸びている。61年たった今もこの銀杏は生きている。
焼けただれて炭化した木肌は触るとひんやりしている。前の通りからすぐのところにこの銀杏はあるが、道行く人はこの戦跡の存在に気づいているだろうか。