親子三体平和地蔵尊と平和地蔵之碑(要津寺)

March 19th, 2006

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深川周辺には松尾芭蕉ゆかりの地が多いが、墨田区千歳にある要津寺には、「ふる池や〜」の句碑ほか、嵐雪と吏登の墓、芭蕉の俤塚などの石碑がある。

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要津寺には、3月10日の空襲犠牲者を慰霊する地蔵尊と碑がある。右側の地蔵尊は子どもをつれており、親子三体と称される。

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昭和二十年三月九日夜半より翌十日未明にかけてアメリカB29による大空襲で下町は火の海、江東(本所・深川)最も被害甚大にして悲惨なる犠牲者五千有余人、見渡す限りのガレキの山、東に神明宮の本殿の屋根「千木」北は両国駅のホームで人の動きが見え今考えると夢の如し、地域の生存者有志相集まり手親子三体の地蔵尊建立に話が纏まり建立せしものなり、命名を永久に平和を願う一心の気持ちで平和地蔵尊と命名、年一回三月十日ご供養を続け戦災死者のご冥福と在世の有志諸兄のご多幸を祈念して
 地域世話人一同 合掌(世話人の一人 坂田 清さん記す)
[昭和二十年東京大空襲関連史跡(墨田区)]

諸資料によれば地蔵尊のそばに平和地蔵之碑があったらしいが、近年地蔵尊の場所が移動されたらしく、私が訪ねた時には碑が見あたらなかった。

碑には次のように書かれているという。

平和地蔵之碑
 英霊の
 やすらかなるを祈りつゝ
 永遠の平和を
 只管に希ふ
 平和地蔵講中
世話人山崎茂吉以下二六人


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